artist file H菊池正氣、大輔(Seiki,Daisuke Kikuchi)



長い歴史を持つ西ノ内和紙。その漉き手である職人・菊池正氣氏は息子の大輔氏と共に伝統を受け継ぎながら、現代に生きる工芸として様々な造形に挑む。
菊池正氣
1945 茨城県那珂郡生まれ
茨城県無形文化財西ノ内和紙の漉き手

1981 オランダ・ロッテルダム(グループ展)
1986 メキシコ・プエブラ(グループ展)
1988 アメリカ7州11大学で和紙の紹介を行う
1989 国際紙会議茨城’89を開催
2004 荒井星冠氏と二人展(小松クラフト)
2012 桜井貞子氏と二人展(小津和紙ギャラリー)
2016 旭日双光章受賞
2020 逝去
現在、大輔氏がその技を継承し制作に励む
菊池正氣 菊地正氣2
西ノ内和紙(茨城県指定文化財)
常陸(茨城県)の紙漉きの歴史は古く、8世紀ごろから行われていました。中世、この地を治めた佐竹氏は、山間地帯に多くの紙漉き場をもち、佐竹大方紙(たいほうし)や佐竹杉原紙を漉き出していました。江戸時代には水戸黄門でおなじみの徳川光圀が西ノ内地区から出る紙ということで「西ノ内紙」と命名。水戸藩の専売品として江戸に販売し、『大日本史』にも使用されました。
那須楮を原料として、久慈川の清流で「流し漉き」によって作られるその紙質は、目が細かく強靭なものに仕上がります。江戸時代には商家の帳簿である大福帳をはじめ、日用品の紙材として用いられてきました。
現在その伝統は菊池大輔さんによって継承されております。
紙のさとHP 


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