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小松クラフトスペースの店主・小松和彦は秋田県の郷土史研究家としても活動中。執筆、講演会、イベント企画、メディア出演、取材コーディネートなどのお仕事を承っております。
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update 2025.2 |
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1988年、小学6年生の頃、田中忠三郎氏(左端)、小谷方明氏(左から2番目)、岩井宏實氏(右端)と共に秋田市の菅江真澄の墓所にて
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1999年、カンボジア・プノンペン近郊の村にて
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2024年、秋田公立美術大学でのレクチャー
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秋田県には魅力的な地域文化が数多く残されています。北前船や鉱山の繁栄がもたらした花柳界、古くからの「まじない」が息づく民間信仰、バラエティに富んだ伝統芸能や祭り。中でも藁や木で作られた人形神を村境などに祀る「人形立て行事(人形道祖神)」や、なまはげに代表される「来訪神行事」は、国内でも類を見ない分布数を誇ります。
私はこれまでアジアやアフリカの国々を旅しながら、様々な民族による「信仰のかたち」を見てきました。それらに比べても、人形道祖神となまはげのプリミティブな力強さは突出しており、秋田県が世界に誇るべき民俗芸術であると思っております。
しかし急激な人口減少により、県内の伝承行事の多くは存続の危機に直面しています。取材を通じて地域の歴史やマツリを記録し、その魅力を広く紹介することによって、秋田県に伝わる貴重な文化遺産を後世に残す一助になりたい。これが私の郷土史研究活動の源です。
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小松和彦 |
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プロフィール |
1976年、秋田県秋田市生まれ。
小学2年生の時、父の友人で青森県の民具研究家・田中忠三郎氏と出会い、考古学の世界に魅了される。
1995年、青山学院大学文学部史学科入学。在学中は考古学を専攻し、ロシア沿海州の渤海遺跡の発掘調査などにたずさわる。
大学在学中の1999年、永六輔氏の紹介で・プノンペンの女性自立センターの活動を支援するためにカンボジアへ渡航(詳しくはこちら)。現地の手仕事に深く感銘を受ける。
大学卒業後、実家の(有)小松クラフトスペースに入社。 以来、東南アジア、中央アジア、インド、中近東、アフリカなど約30か国を訪ね、各地に伝わる工芸品の収集、商品開発、販売を手掛ける(詳しくはこちら)。
2013年から、郷土史研究家としての活動を開始。書籍の執筆や講演などを行う。
2018年、アートクリエイターの宮原葉月氏と共に秋田人形道祖神プロジェクトを立ち上げる。
現在、(有)小松クラフトスペース取締役、東北工業大学非常勤講師、秋田公立美術大学大学院博士課程在籍中。
所属学会、日本民具学会。
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小松クラフトスペースのあゆみはこちら |
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・主な著作、連載など |
2016 『秋田県の遊廓跡を歩く』(渡辺豪氏との共著、カストリ出版)
2017 「新あきたよもやま」(秋田魁新報電子版、現在も連載中) 、『美人の秋田』(復刻監修、解説、カストリ出版)
2018 「大衆文化を支えた男、山田憲三郎」(秋田魁新報紙面連載、全6回) 、『村を守る不思議な神様』(宮原葉月氏との共著、自費出版)
2019 『村を守る不思議な神様2』(宮原葉月氏との共著、自費出版) 、「村を守る不思議な神様を訪ねて」(秋田歴研協会誌第70号) 、「ゆきゆきて出羽路」(秋田魁新報・特集号ハラカラ連載、全10回)
2021 『村を守る不思議な神様・永久保存版』(宮原葉月氏との共著、KADOKAWA)
2022 『座標』(河北新報連載、全6回)
2023 『川反芸者・若勇 半生を語る』(監修、解説、秋田魁新報)
2024 「東北奇譚めぐり第3回・菅江真澄を驚かせた避疫神」『おでかけみちこ2024冬号』(東北道の駅公式マガジン)
2025 「記憶の中に在り続ける〈作品〉」(展覧会評)
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・主な展示、事業協力 |
2020 「ARTS & ROUTES展」(秋田県立近代美術館)、 「LONG LIFE DESIGN 2 祈りのデザイン展」(d47 MUSEUM、東京都)、「荒俣宏の妖怪伏魔殿」(角川武蔵野ミュージアム、埼玉県)
2021 「藁の文化」(福島県立博物館)
2022 地域の伝統行事等のための伝承事業「山田のジンジョ祭り」(文化庁)
2023 「あきた無形民俗文化財万博」(あきた芸術劇場、秋田市)、 「新・秋田の行事」(ニプロハチ公ドーム、大館市)
2024 「奇想民俗博物館・まつりと」(キヤノンギャラリーS、東京都)
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「あきた無形文化財万博」 |
「鹿島行事フォーラム」 |
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・主な講演会、シンポジウム |
2010 「アジア、アフリカのクラフト」(京都芸術大学)
2013 「ふるさと考古学セミナー・土偶ユニバース」(秋田県立博物館) 、「光と影の文化・遊里をゆく」(あきたまちなか大学)
2016 「秋田・遊廓の文化史」(秋田県立博物館) 、「秋田県の遊廓跡を歩く」(中江別館金村、東京都)
2017 「畠山鶴松の落書き」(akibi plus)
2018 「秋田人形道祖神巡り」(hako Gallery、東京都)、「『美人の秋田』と川反芸妓」(中央図書館明徳館、秋田市)
2019 「秋田人形道祖神めぐり」(かもめブックス、東京都) 、「村を守る不思議な神様を訪ねて」(秋田歴研協第25回大会)、「おにょさまフェス」(樫食堂、大仙市)、「村を守る不思議な神様・ブックフェア&講演会」(代官山蔦屋書店、東京都)、「大切なものを手でつくる」(大仙市南外民俗資料交流館)
2020 「大きなカシマサマと小さなニンギョウサマ」(湯沢市)、「悪疫退散!村を守る不思議な神様」(仙北市立田沢湖図書館)
2021 「投錨と場所」(『霧の街のポリフォニー』、京都市立芸術大学) 、「神と人をつなぐ藁の文化」(福島県立博物館)、「第14回いしのまき本の教室・地域のお宝を見つけよう!」(旧観慶丸商店、宮城県)、「村を守る不思議な神様」(東北工業大学、宮城)
2022 「秋田人形道祖神よもやま話」(『物見遊山vol,1』秋田公立美術大学)、「無形文化財の魅力を発信する」(名古屋市立大学)、「村を守るショウキサマ~能代人形道祖神めぐり」(能代山本広域交流センター)
2023 「湯沢図書館講座・あきた人形道祖神めぐり」(湯沢市役所)、「あきた人形道祖神紀行」(秋田県埋蔵文化財センター) 、「秋田県の花柳界史」(横手城下語り部講座)、「鹿島行事フォーラム」(横手市立大森図書館)
2024 「村を守る不思議な神様~人形道祖神のひみつ」(cafe&galleryペーパームーン、青森市)、「秋田人形道祖神プロジェクト」(カフェギヤラリーときじく、京都市)、「なまはげだけが秋田じゃない~人形道祖神×複合芸術」(秋田公立美術大学)
2025 「人形道祖神と鹿島行事」(秋田公立美術大学)、「第7回わらの文化交流の集い」(美郷町)
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・主なメディア掲載 |
2019 アーツセンターあきた「菅江真澄をたどるプロジェクト最も古い形態の人形道祖神を記録した観察眼」、大正大学出版会「第49号コアコア新聞」(雑誌『地域人』)
2021 朝日新聞「ナマハゲだけが秋田じゃない 人形道祖神にハマった2人が本を出版」、週刊朝日「秋田に残る“呪術文化” 巨大わら人形には愛着がわく?」、秋田経済新聞「秋田人形道祖神本に新著県内文化の比較・検証加え」、大人の休日倶楽部6月号「大きな体で通せんぼ。人形道祖神ー疫病から村を守れ」(JR東日本)
2023 読売新聞「巨大人形 集落の守り神・藁を探して3」
2025 日本経済新聞「地方の神様・ほとけさまを訪ねて 自由な姿が語るもの」
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・主なメディア出演 |
2019 NHKBSプレミアム「ニッポンぶらり鉄道旅・信念の人を探してJR羽越本線」
2020 テレビ東京「やりすぎ都市伝説2020冬4時間スぺシャル」
2023 NHK秋田「ニュースこまち新春インタビュー2・人形道祖神の魅力伝えたい」
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※執筆、講演、メディア出演、イベント企画、コーディネートなど、各種ご依頼、お問い合わせは、お電話(018-837-1118)、メール<komatsucraft★gmail.com>(★を@に置き換えてください)にてご連絡ください。スケジュールや条件によっては、お断りさせていただくこともございますので、何卒ご了承ください。
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